
環境
- PC
- Mac mini m2
- Mac OS Sequoia 15.5
- スマホ
- Google Pixel 4a
- Android 13
状況
スマホ側で開発者モードをONに、WirelessデバッグモードをONにして、PCとスマホを同じWi-Fiに接続しているが、Android Studioの「Pair new devices over Wi-Fi」で接続できない。
「Pair new devices over Wi-Fi」には二つの手段があり、QRコードをPCで表示してスマホ側で読み取る「Pair using QR code」と、スマホ側でペアリングコードを準備してPCで入力する「Pair using paring code」がある。
私の環境では「Pair using QR code」の指示に従い、スマホでQRコードを読み取ってもずっとペアリングしていますという文言と一緒にぐるぐるして終わらず、「Pair using paring code」ではPC側でペアリング対象となるスマホをローカルネットワークにあるデバイス一覧で表示してから選択する必要があるが、この一覧にスマホが出てこずペアリングコードを入れることができなかった。
うまくいった対応
Android StudioのUIだと動作しなかったので、ターミナルを使ってコマンドで接続した。
まずadbコマンドを使えるようにする。
ターミナルを開いて、adbコマンドを実行してみる。もし使い方が表示されればすでに使える状態。私の環境では最初は使えなかったが、Android Studioはインストール済みで、コマンド用のファイルは存在するようだった。
# 大体ここにある
ringo@ringonoMac-mini ~ % ls ~/Library/Android/sdk/platform-tools/adb
/Users/ringo/Library/Android/sdk/platform-tools/add
なのでパスに追加した。以下の一行を~/.zshrcに追記してから、source ~/.zshrcで有効化
export PATH="$HOME/Library/Android/sdk/platform-tools:$PATH"
これでadbコマンドが使えるようになった。ここまでで事前準備完了。以下の手順を進める。
1.スマホで「設定」>「システム」>「開発者向けオプション」>「ワイヤレスデバッグ」を開く
2.「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」をタップする。IPアドレス、ポート番号、ペア設定コードが表示される。
3.PCのターミナルで、以下のコマンドを実行する
# adb pair <IPアドレス:ポート番号>
# 例: adb pair 192.168.1.5:41239
Enter pairing code:
と表示されたら、スマートフォンに表示されている6桁のペア設定コードを入力してEnterキーを押す。
4.ペアリングが成功したら、次にデバッグ用の接続を行う。「ワイヤレスデバッグ」の画面に表示されているペアリング用とは別のIPアドレスとポート番号を使って、以下のコマンドを実行する。
adb connect <IPアドレス:ポート番号>
# 例: adb connect 192.168.1.5:37875
これでconnectedと出力されればデバッグ用接続完了。
Android StudioでDevice Managerを開くと一覧に実機が追加されているはず。